1,447,600 円
(税抜:1,316,000円)

1972年、イタリア・トリノで生まれたグフラムのカクタス。コートハンガーとして誕生しながら、彫刻のような佇まいでインテリアの主役となる、イタリアデザイン史に残る意匠です。1972年の誕生以来、イタリアン・ラディカルデザインの象徴であり続けてきました。デザインを手がけたのはグイド・ドロッコとフランコ・メッロ。アナザーグリーンカクタスは、誕生から半世紀を超えた今も、当時と変わらぬ製法で作り続けられている現行モデルです。

四本の腕を広げるそのフォルムには、2,165もの凹凸をひとつずつ職人が手作業で仕上げています。表面を覆うのは、グフラム独自の特許塗装「グフラック」。皮革のような質感と柔軟性を両立させ、量産品でありながら一台ごとに異なる表情を宿します。
いま販売されているアナザーグリーンカクタスは、1972年当時に作られたヴィンテージの個体そのものではありません。同じ型と製法を受け継ぎながら、2018年に登場した現行ラインという位置づけです。
1972年のオリジナルは、深く沈んだエメラルドグリーンでした。2018年に登場したアナザーグリーンは、そのオリジナルへのオマージュでありながら、より明るく鮮やかで生き生きとした、現代的な色調へと調整されています。「アナザー」という名称には、色調を新しくしながらもオリジナルの精神を受け継ぐ、という意味が込められているのです。

POP ART DESIGN - FOUNDATION BEYELER, BASEL, SWITZERLAND, 2012
カクタスは、ミラノ・トリエンナーレやニューヨークのスミソニアン・デザイン・ミュージアムなど、世界的な美術館にも収蔵されている名作です。これまでに黒や白、赤、日焼けをイメージしたカラーなど、色を変えた派生モデルが登場し、アンディ・ウォーホル財団やポール・スミスとのコラボレーションも生まれてきました。
半世紀を経てなお、家庭用什器の枠を超え、デザイン史の一頁として語られ続けている存在です。歴史に名を刻んだ意匠を、鑑賞するだけでなく暮らしの中で楽しめること。それこそが、今も現行モデルとして作り続けられているアナザーグリーンカクタスならではの価値です。
コートやバッグを掛ける実用性に加え、玄関ホールやリビングの一角に置くだけで、空間全体の印象を引き締める力を持っています。

白い壁のエントランスに単体で置き、陰影を楽しむコーディネート

木の家具やラタン素材と組み合わせ、自然素材の質感を引き立てる配置

モノトーンのリビングにあえて一本加え、視線を集めるアクセントにする使い方
いずれの場合も、周囲を余白として扱い、カクタス自体を主役にする配置が効果的です。
グフラムのアナザーグリーンカクタスは、1972年に生まれたイタリアン・ラディカルデザインの象徴を、いまの暮らしに橋渡しする一本です。ポリウレタンとGuflac®による手仕事、自然と人工を溶かし合うグリーンの色調、そして美術館に刻まれてきた評価。ポストモダンの批評性を背景に持ちながら、玄関やリビングに置くだけで空間の印象を変える力を持っています。
Q1. サイズが大きいのですが、置き場所に困りませんか?
A.高さ170cm、幅・奥行き各70cmと人の背丈に近いスケールです。玄関ホールやリビングの一角など、周囲に少し余白のある場所に置くと、彫刻としての存在感が際立ちます。
Q2. 色や仕上げに個体差はありますか?
A.Guflac®による手作業仕上げのため、塗装の表情には一本ごとにわずかな個体差が生まれます。これは量産品には無い、手仕事ならではの魅力としてお楽しみいただけます。
Q3. なぜこのカクタスがこれほど評価されているのですか?
A.1972年の誕生以来、イタリアン・ラディカルデザインを代表する存在として、ミラノ・トリエンナーレやスミソニアン・デザイン・ミュージアムなど、国際的な美術館・展覧会で紹介されてきた歴史があります。単なるコートスタンドではなく、デザイン史の一頁を担う一本です。
グイード・ドロッコは1942年、イタリア・クーネオ県サン・ベネデット・ベルボに生まれ、トリノ工科大学で建築を学びました。キャリアの多くを建築設計の分野で重ね、ガベッティ&イゾラ建築事務所などでの活動を通じて、空間と造形への感性を磨いてきた人物です。
フランコ・メッロは1945年、ジェノヴァに生まれ、トリノを拠点にグラフィックデザインと出版編集の分野で活躍してきました。ピエロ・マンゾーニやアルベルト・ブッリ、イヴ・クラインといった美術家のカタログやポスターを手がけた経歴を持ち、視覚表現への深い理解が背景にあります。建築とグラフィックという異なる領域を歩んできた二人が1972年に出会い、共同で生み出したのがカクタス®でした。実用品でありながら美術的な批評性を宿すという、両者の資質が交差した結果生まれた一本といえます。
