271,700 円
(税抜:247,000円)

グフラムが手がけるスツールのひとつが、ジエンド|The Endです。2014年、アーティストのマウリツィオ・カッテランと写真家のピエルパオロ・フェラーリによる創作ユニット、トイレットペーパーがデザインしました。グフラムの終焉を宣言する石碑のような姿でありながら、実際には座ることができるスツールです。素材はソフトポリウレタンで、大理石を思わせる質感がグフラック塗装によって手仕上げされています。オリジナルは限定1000脚で、幅36cm、奥行22cm、高さ60cm、重量約3kgです。

石碑は本来、硬く重厚な石材で作られます。ところがジエンドは、見た目とは裏腹に柔らかいポリウレタン製で、軽々と座ることができます。グフラムの"死"を宣言する物体に、実際には人がくつろいで腰掛ける。この光景そのものが、作品の核心にあるブラックユーモアです。硬さと柔らかさ、終わりと日常という対極の要素を同居させる手法は、ラディカルデザインが得意としてきた発想の転換と重なります。

ジエンドは、数々の批判にさらされてきたグフラムの反デザイン精神を、あえて自ら葬るという形で称える試みだったといわれています。皮肉にも、この"終わりの宣言"はグフラムの歴史のなかで何度も版を重ね、2016年には白、2019年には黒のエディションが登場しました。2019年にはベルギー・アントワープの現代美術館の展覧会にも出展されています。終わりを掲げながら、なお作られ続けているという事実こそが、この作品最大の皮肉です。

ジエンド|The Endは、2014年に生まれたグフラムの風刺的なスツールです。石碑のような硬い外見と、実際に座れる柔らかさという矛盾が、この作品の核心にあります。白や黒の派生版は限定500脚と、オリジナルの1000脚よりもさらに希少です。グフラムの"終わり"を宣言しながら、なお作られ続けている。その皮肉そのものが、この一脚の価値です。
ジエンドを手がけたのは、アーティストのマウリツィオ・カッテランと写真家のピエルパオロ・フェラーリによる創作ユニット、トイレットペーパーです。強烈なビジュアルによるアート誌としての活動を出発点に、ファッションや家具の領域へと表現を広げてきました。グフラムのアイコンを再解釈する一連の共作のなかで、ジエンドはもっとも直接的に、ブランドそのものへ皮肉を投げかけた一台です。
