積み重ねても、並べても、ひとつで置いても。テーブルが、空間を歩き回ります。
キーブーのウォーキングテーブルは、韓国・ソウルのデザインスタジオ「マウムスタジオ」が手がけた、バッチカラー着色のリサイクル可能なポリエチレン製ローテーブルです。
歩くような脚のかたちと、積み重ね・横連結が可能なモジュール設計が最大の特徴。
屋内でも屋外でも、置き方次第で空間の表情がいくらでも変わります。
<目次>
1. ウォーキングテーブルとは? ──歩くかたちのモジュールテーブル
2. デザインの背景 ──マウムスタジオと「物のいのち」の哲学
3. 素材と仕様 ──バッチカラーポリエチレンの特性
4. スタイリング提案 ──1台から、複数台へ
1. ウォーキングテーブルとは? ──歩くかたちのモジュールテーブル
ウォーキングテーブルの脚は、歩いているような非対称のかたちをしています。
静止しているのに動きを感じさせるシルエットが、このテーブルの名前の由来です。
ひとつ置いても存在感がありますが、本領は複数台を組み合わせたときに発揮されます。
積み重ねると高さが出て、マルチレベルのディスプレイになります。
後脚のくぼみを使って横に連結すると、横並びのモジュール構成が完成します。
色の違う台を組み合わせれば、カラーブロックのようなインスタレーションにもなります。
サイドテーブル、ディスプレイ台、ちょっとした物置き、屋外のガーデンアクセントと、用途は置く場所と組み合わせ次第でいくらでも広がります。
2. デザインの背景 ──マウムスタジオと「物のいのち」の哲学
マウムスタジオを率いるダルウ・リーは、「すべての物には命がある」という哲学を設計の出発点に置いています。
グラフィックデザイン、空間デザイン、プロダクトと多岐にわたる活動の根底にあるのは、物と人の「対話」──言葉を使わないコミュニケーションとしてのデザインという視点です。
ウォーキングテーブルはその哲学が最も視覚的に表れた作品のひとつです。
歩くように見える脚のかたちは、単なる装飾ではなく「テーブルそのものが動きを持っている」という感覚を使う人に与えます。
空間の中でテーブルが生き生きと存在する──そのためのかたちです。
韓国・ソウル発のデザインがイタリアのキーブーを通じて世界へ届けられるという経緯も、このプロダクトの背景として特筆に値します。
ソウルのポップな感性とミラノのデザイン哲学が交差した一点が、このテーブルに結実しています。
3. 素材と仕様 ──バッチカラーポリエチレンの特性
ウォーキングテーブルはバッチカラー着色のリサイクル可能なポリエチレンで製造されています。
バッチカラーとは素材段階で着色する手法で、表面だけでなく断面まで色が均一に通っています。
傷がついても色落ちしにくく、屋外の紫外線や雨にも対応できる耐久性を持ちます。
重量は約3.5kgと軽量で、ひとりでも簡単に移動できます。
耐荷重は約2.5kgで、雑誌や小物、ドリンクを置く用途に適しています。
■ 主な仕様
・サイズ:幅47 × 奥行30 × 高さ40cm
・重量:約3.5kg
・耐荷重:約2.5kg
・素材:リサイクル可能なポリエチレン(バッチカラー着色)
・カラー展開:ブルーバイオレット、フューシャ、グリーン、アイボリー、イエロー
・使用環境:屋内・屋外対応
・特徴:積み重ね・横連結対応(モジュール設計)
・製造:イタリア製
4. スタイリング提案 ──1台から、複数台へ
このテーブルは、1台でも複数台でも、置き方によって全く異なる空間の顔を作ります。参考までにいくつかの使い方を紹介します。
【1台をソファ横に】
まず1台、ソファやアームチェアのサイドテーブルとして使うのがシンプルな始め方です。
軽いので位置を変えやすく、読書のとき、来客のとき、掃除のときとそれぞれに動かせるのが実用的なポイントです。
【異なる色を積み重ねる】
2〜3台を色違いで積み重ねると、単体ではなくオブジェとしての存在感が増します。
グリーンとイエロー、フューシャとアイボリーなど、補色や類似色の組み合わせを試すのも楽しい選択です。
【横に連結してディスプレイ台に】
後脚のくぼみを使って複数台を横に連結すると、色とりどりのテーブルが一列に並んで行進するような、軽やかでリズミカルな光景が生まれます。
まるでカラフルなパレードが室内を通り過ぎるような印象で、商業空間のディスプレイや子ども部屋にも自然に馴染みます。
【屋外・テラスに色を加える】
バッチカラーの鮮やかな色は、屋外でも褪せにくい素材です。
テラスや庭に置くと、植栽の緑と鮮やかな色の対比が空間にリズムを生みます。
まとめ
キーブーのウォーキングテーブルは、韓国・ソウルのマウムスタジオ(ダルウ・リー)がデザインした、バッチカラーリサイクルポリエチレン製のモジュール型ローテーブルです。
「すべての物には命がある」というデザイナーの言葉通り、ウォーキングテーブルは歩くような脚のかたちに確かな動きを宿しています。1台から試して、気に入れば少しずつ組み合わせを広げてみてください。
デザイナープロフィール
マウムスタジオ / Maum Studio(ダルウ・リー)
2010年、ダルウ・リーが韓国・ソウルに設立したデザインスタジオ。グラフィックデザイン、空間デザイン、プロダクトデザインと多岐にわたる領域で活動しています。「すべての物には命がある」という信念を設計の出発点とし、デザインを通じて意味のある物語を作ることを目指しています。物と人の相互作用を、言葉を使わない静かなコミュニケーションとして捉え、アートと機能の調和をビジュアルのかたちで追求し続けています。