264,000 円
(税抜:240,000円)
カラー : チョコ

フロスのベルホップシリーズは、2016年にロンドンのデザインミュージアムのレストラン向けに初めてデザインされ、2017年のユーロルーチェで正式発表されました。
コンパクトで携帯可能なテーブルランプとして登場したオリジナルの「ベルホップ」は、「現代のキャンドル」として世界中で愛されるアイコンになりました。
その後、フロアランプ、ウォールランプなど徐々にシリーズが拡張。
2020年にはアメリカのストリートウェアブランド・シュプリームとのコラボレーションモデルが登場するなど、デザインの域を超えた文化的シンボルとなりました。
そして2024年、フューオリサローネ(ミラノ)のパラッツォ・ヴィスコンティにて、ベルホップグラスが初披露されました。
従来のベルホップがアルミニウムの遮光シェードで光を下方向へ導いていたのに対し、ベルホップグラスは透過性のある吹きガラスシェードを採用。
光がシェード全体から柔らかく広がる、まったく異なる光体験を実現しました。同じシルエットを持ちながら、空間への光の作用は根本的に異なります。
既存のベルホップシリーズとベルホップグラスを同じ空間に組み合わせることで、直接光と間接光を使い分けた奥行きのある照明計画も可能です。

ベルホップグラスの最大の差別化要素は、デザイナーとFLOSのR&Dチームが共同で開発した「トリプレックス・オパールガラス」にあります。
これは白い層を2枚の透明なガラス層で挟んだサンドイッチ構造の3層仕様で、各層の厚みも意図的に変えています。
このガラスを採用することで、二つの効果を同時に実現しました。まず、シェード全体が均一に発光し、ムラのない柔らかいアンビエント光で空間を満たします。
次に、シェード底面に設けた穴を通して、直下の作業面をトーチのように直接照らすタスク照明としても機能します。
まぶしさを防ぐよう精密に設計された穴のサイズは、電球交換も容易に行えるよう配慮されています。
ジェイ・オズガビーはこう語っています。「フロスのためにデザインするとき、出発点は形ではなく光の質だ」。
この言葉通り、ベルホップグラスはまず「どのような光をつくるか」という問いから始まり、ガラスという素材の選択に至りました。
また、本体はすべてのパーツがネジ留め構造(ネジは外観から見えない)で組み立てられており、完全に分解・メンテナンスが可能な設計です。長く使い続けることを前提とした、作り手の誠実さが細部に宿っています。
ベルホップグラスコレクションは、設置環境と用途に応じた4つのモデルで構成されています。

ベルホップグラスT(テーブルランプ)
2024年発表。重量3.8kg、直径33cmの大型ガラスシェードを、直径12cmのアルミニウム製支柱ベースが支えます。
光源はE26 LED 10W(1200lm、2700K)を採用。カラーはホワイト・チョコ・ブライトアルミニウムの3色から選択可能です。サイドボードや大型デスクに置くことで、存在感のあるアンビエント光を提供します。
ベルホップグラスS1(ペンダント・小)
2025年発表。重量3.3kg。ダイニングテーブルやカフェカウンターなど、一人掛けから2人掛けサイズのテーブルに最適なスケール感です。
光源はE26 LED 12W(1520lm、2700K)で、調光器対応電球にも対応。カラーはT同様、3色展開です。
ベルホップグラスS2(ペンダント・大)
2025年発表。重量7.5kgと4モデル中最も重く、シェード径も最大サイズ。直径45cmの大型シェードが印象的な存在感を放ちます。
4〜6人掛けダイニングテーブルの上や、広めのリビング空間への設置に適しています。S1と同一の光源スペックを持ち、調光にも対応します。
ベルホップグラスC2(ウォール/シーリング)
2024年発表。重量6.7kg。天井または壁面に直付けするタイプで、コードや配線が露出しないすっきりした設置が可能です。カラーはホワイト1色のみ。
素材にガラスとアルミニウムに加えてプラスチックを使用し、取り付け時の柔軟性を高めています。ダイニングルームやリビングの主照明として活躍します。
| モデル | タイプ | 重量 | 光源 | カラー数 | 発表年 |
|---|---|---|---|---|---|
| ベルホップグラスT | テーブル | 3.8kg | E26 LED 10W 1200lm | 3色 | 2024 |
| ベルホップグラスS1 | ペンダント(小) | 3.3kg | E26 LED 12W 1520lm | 3色 | 2025 |
| ベルホップグラスS2 | ペンダント(大) 7.5kg | 7.5kg | E26 LED 12W 1520lm | 3色 | 2025 |
| ベルホップグラスC2 | ウォール/シーリング 6.7kg | 6.7kg | E26 LED 12W 1520lm | 1色 | 2024 |
※全モデル室内専用(インドア)。全光源2700Kの温白色。
ベルホップグラスT:サイドボードスタイリング
ウォールナット材のサイドボードの上に、チョコカラーのベルホップグラスTを配置。壁にはモノトーンのアートポスターを飾り、陶器の花器と組み合わせることで、落ち着いた北欧ミッドセンチュリーの雰囲気を演出できます。
ガラスシェードから漏れる温かな光が、側面の壁をほのかに照らし、夜の空間に立体感を与えます。
ベルホップグラスS1:ダイニングテーブルスタイリング
2人掛けの丸テーブルの上にS1を吊るし、テーブル面への直接光と周囲へのアンビエント光を同時に楽しむスタイリング。
ブライトアルミニウムのカラーは、コンクリート打ちっぱなしの壁やスチール脚のテーブルと相性が良く、インダストリアルとエレガントが交差するバランスを生み出します。
ベルホップグラスS2:開放的なリビング・ダイニングスタイリング
天井高2.8m以上のリビングダイニングに、S2をシングルで吊るす使い方がおすすめです。
6人掛けのオーク材ダイニングテーブルと合わせることで、ダイニング空間を明確に区切る照明ゾーンを形成します。複数台を異なる高さで吊るす「マルチペンダント」スタイルにも対応します。
ベルホップグラスC2:ホテルライクなダイニング演出
天井から直付けのC2と、ベルホップグラスT(テーブル)をサイドに組み合わせることで、ホテルのダイニングルームのような統一感ある照明計画が実現します。
コードレスで天井に設置できるC2は、賃貸住宅や配線を隠したい空間にも対応しやすいモデルです。

ベルホップグラスの開発は、「形からではなく、光の質から考える」という思想のもとで始まりました。
「ベルホップの既存シェード(不透明で光を下方向に向けていたもの)から、もし光を全方向に逃がしたらどうなるか」という問いがきっかけです。
デザインチームは多種多様なガラス素材を試験しました。最終的に採用されたトリプレックス・オパールガラスは、FLOSのR&Dチームとバーバー・オズガビーが共同で開発した特注仕様です。
シェード底面に開けられた穴の径も、グレアを防ぎながらテーブルを照らす最適なバランスを探った結果として生まれました。
電気コードのディテールにも物語があります。
バーバーは「テクニカルな要素にも振付師のような役割を与えたかった」と語っており、ペンダントの電気コードはシリンダー側面の小さな穴から外に出る設計になっています。機能の可視化が、デザインの一部となっています。
2024年のフューオリサローネでは、1988年にフロスが初めて国際的デザイナー(フィリップ・スタルク)との協業作品を発表した同じ会場、パラッツォ・ヴィスコンティにてベルホップグラスが披露されました。
歴史ある場所でのデビューは、フロスがこのコレクションに寄せる信頼を物語っています。
フロス「ベルホップグラス」コレクションは、長年愛されてきたベルホップシリーズに素材とスケールの進化をもたらした新章です。
デザイナーのエドワード・バーバー&ジェイ・オズガビーとFLOSが共同開発した3層トリプレックス吹きガラスは、均一なアンビエント光とタスク光を一体に実現する独自の光体験を提供します。
テーブルランプのベルホップグラスT(2024年)、ペンダントのベルホップグラスS1・S2(2025年)、シーリングのベルホップグラスC2(2024年)の4モデルで展開。住宅からホスピタリティ空間まで幅広い用途に対応します。
ホワイト・チョコ・ブライトアルミニウムの洗練されたカラーパレット、分解可能な構造による長期使用への配慮。
単なる照明器具を超えた、時間をかけて使い続けられるオブジェとして、空間に深みをもたらします。

エドワード・バーバーは1969年英国シュルーズベリー生まれ。ジェイ・オズガビーは1969年英国オックスフォード生まれです。ふたりはロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで建築の修士課程に在籍中に出会い、1996年にロンドンで「バーバー・オズガビー」スタジオを設立しました。
インテリアから家具、プロダクト、照明、大型インスタレーションまで、領域の垣根を越えて活動するスタジオとして知られます。ヴィトラのTip Tonチェア、ヴィトラのPacificオフィスチェア(アップルの新本社でも採用)など、機能と美学を高次元で融合させた作品で国際的な評価を確立しています。
FLOSとの協業は2004年ごろに始まり、2007年に最初の製品「タブ|Tab」ランプを発表。以降、ベルホップシリーズ(2017年〜)、そして2024〜2025年のベルホップグラスへとその関係は深化しています。
2012年のロンドンオリンピックトーチのデザインを手がけたことでも広く知られており、同トーチはデザインミュージアムの「Design of the Year 2012」に選出されました。ふたりは2007年に英国王立デザイナー(RDI)に認定され、2013年には英国大英帝国勲章(OBE)を受章しています。
