丸呑みにした電球をカエルのお腹の中で光っている。
そんな愉快な着想を本物の照明として形にした、可愛らしくも美しいマルカントニオによるキーブーの傑作照明
ハングリーフロッグランプ|Hungry Frog Lampは、イタリアのデザインブランド・キーブーが発表した、カエル型の小さな卓上・壁掛け兼用照明です。
デザインを手がけたのは、キーブーでも多くの作品を発表するデザイナーのマルカントニオ。
「電球を食べてしまったカエルのお腹が光っている」というユーモアあふれるコンセプトが、そのまま機能する照明として完成しています。
<目次>
1. ハングリーフロッグランプとはどんな照明か
2. デザインの背景:「食べた電球」が光るという発想
3. 素材と仕様:PMMAと宝石から着想したカラーパレット
4. スタイリングと置き場所の提案
1. ハングリーフロッグランプとはどんな照明か
電球を食べたカエルのお腹が光る!?
イタリアのデザインブランド・キーブーが送り出したハングリーフロッグランプは、「照明とはこういうものだ」という先入観を、忘れさせてくれる作品です。
カエルが電球を丸呑みにしてしまい、その電球が今まさにお腹の中で点灯している。まさにその様子が、形になっています。
電球につながれたコードはカエルの口から伸び、布製のケーブルカバーと一体型スイッチを経由して電源へとつながります。
デスクに置いても壁に貼っても機能する卓上・壁掛け兼用の設計で、置く場所を選びません。
その小ぶりなサイズ(W15 × H19 × D10 cm)は、主張しすぎず、それでいて見逃せない存在感を持っています。
2. デザインの背景:「食べた電球」が光るという発想
マルカントニオのデザインには、いつも明快な「物語の出発点」があります。
今回の出発点は、カエルという生き物の形と、電球という照明の本体を組み合わせる、シンプルな逆転の発想でした。
通常、照明は光源を外側に向けて設置します。しかしハングリーフロッグは、光源をカエルの体の内側に「飲み込ませる」ことで、お腹が透けて光る仕組みを実現しています。
リアルな造形のカエルが、リアルに光る。その一点に、このランプのすべての面白さが凝縮されています。
マルカントニオは「動物を写実的に再現しながら、思わず笑みがこぼれるようなユーモアを忘れない」デザイナーとして知られています。
ハングリーフロッグはその代表的な一作であり、子どもも大人も等しく反応してしまう、普遍的な愉快さを備えています。
3. 素材と仕様:PMMAと宝石から着想したカラーパレット
ハングリーフロッグランプの本体素材はPMMA、いわゆるアクリル樹脂です。
透明感があり、内部のLED光を均一に拡散させるのに適した素材で、カエルのお腹が柔らかく光る様子を自然に表現します。
カラーバリエーションは、宝石をモチーフにした5色展開です。ユーモア満点の出で立ちとは別に、美しいカラーと透明感あふれる光は純粋に美しく輝きます。
| カラー名 | イメージ |
| オパール | 白みがかった乳白色の輝き
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| エメラルド | 深みのある緑色
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| トパーズ | 温かみのある黄色
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| サファイア | 鮮やかな青
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| アンバー | 琥珀色のオレンジ
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仕様
・サイズ:W14.8 × H18.8 × D10 cm
・重量:1 kg
・素材:PMMA(アクリル樹脂)
・光源:G9 LED(電球付属)
・ケーブル長:150 cm(布製・一体型スイッチ付き)
・使用環境:屋内専用(IP20)
・製造:イタリア製
卓上ランプとしてはもちろん、オプションのフィクシング部品で壁掛けランプとしても設置可能。
コードに布製カバーと一体型スイッチが組み込まれているため、電源から離れた場所に置いても手元でオン・オフが切り替えられます。
4. スタイリングと置き場所の提案
ハングリーフロッグランプは、照明としての実用性と、生活を彩るアイテムとしての存在感を同時に持ちます。
子ども部屋のナイトランプに
丸テーブル(直径130cm)にタタチェアを6脚合わせると、キーブーらしい色使いの食卓が完成します。
天板をHPLにすればアウトドアにも持ち出せるので、テラスダイニングとしても活用できます。
テーブルとチェアを同系色でまとめるか、あえて異なる色を組み合わせるかで空間のトーンが変わります。
カフェテーブル+トティーノでラウンジを作る
就寝前の読み聞かせタイムを彩るナイトランプとして最適です。
カエルの形と、お腹が光る仕組みは子どもの想像力を刺激します。
エメラルドやサファイアのカラーは、夜に点灯するとひときわ印象的です。
棚や出窓のアクセントとして
日中は点灯せずとも、リアルな造形のカエルとして飾りものになります。
植物や陶器の小物と並べると、自然モチーフでまとめた棚コーディネートに。
オパールやトパーズは、ナチュラル系のインテリアとの相性が良好です。
玄関や廊下の足元ランプに
壁掛け機能を活かして、廊下や玄関の低い位置に設置するのも効果的です。
小さな光量が暗くなりすぎず、雰囲気のある足元照明として機能します。
ショップ・ホテルのディスプレイとして
商業空間のカウンターや棚に置くと、訪れた人の目を引くアイコニックなオブジェになります。
複数カラーを並べると、宝石のような彩りが空間にポップな活気を添えます。
まとめ
キーブーのハングリーフロッグランプは、マルカントニオが「電球を飲み込んだカエル」というユーモアあふれる着想を照明として実現した、卓上・壁掛け兼用のアクリル製ランプです。
素材はPMMA、サイズはW15 × H19 × D10 cm、重量1 kg、G9 LED(電球付属)、ケーブル長150 cm、屋内専用のイタリア製。
宝石をモチーフにしたオパール・エメラルド・トパーズ・サファイア・アンバーの5色で展開しています。
子ども部屋のナイトランプとしても、棚のアクセントとしても、壁掛けの足元ランプとしても活躍する、キーブーらしい遊び心と機能の両立を体現した一作です。
デザイナープロフィール
マルカントニオ|Marcantonio
1976年生まれ。美術学校とファインアーツ・アカデミーを修了後、舞台美術家として活動をスタート。
建築家との協働を経て、2001年よりアート作品とデザインプロダクトの制作を本格化させました。
彼の作品の根底に流れるテーマは「人間と自然の関係性」への探求です。
動物や植物の姿をありありと写実的に再現しながら、思わず笑みがこぼれるようなユーモアを忘れない。
それがマルカントニオのデザインを際立たせる一貫した個性です。
キーブーとのコラボレーションでは、ジラフ イン ラブ、タートルシリーズ、フィリクディ コレクションなど多数の作品を手がけています。
ハングリーフロッグランプは、自然の生き物を主役にしたそのデザイン哲学を、照明という形に結実させた作品のひとつです。