深海の暗闇で光を放つ生き物、チョウチンアンコウ。
そのフォルムをそのまま卓上ランプへと転写した、ダイ・スガサワがキーブーのために描いた深海からの使者。
アビスランプ|Abyss Lampは、イタリアのデザインブランド・キーブーが発表した、チョウチンアンコウをモチーフにした卓上照明です。
デザインを手がけたのは、東京生まれ・パリ拠点の日本人デザイナー、ダイ・スガサワ。
深海の暗闇でみずから光を灯す魚の生態を、そのまま部屋の中に持ち込んだ、彫刻的でユーモアあふれる照明です。
<目次>
1. チョウチンアンコウをそのまま部屋へ:彫刻的な卓上照明
2. デザインの背景:深海の発光生物からの着想
3. 素材と仕様:リサイクル可能なポリエチレンと一体型LED
4. スタイリングと置き場所の提案
1. チョウチンアンコウをそのまま部屋へ:彫刻的な卓上照明
イタリアのデザインブランドキーブーから生まれた・アビスランプは、見た瞬間に笑みがこぼれるようなユニークなテーブルランプです。
額から光る触覚を垂らした深海魚「チョウチンアンコウ」を模したそのフォルムは、置いたとたんに部屋の空気をがらりと変えます。
リサイクル可能なポリエチレン製の本体は、深海の生き物の丸みと重量感を絶妙に再現。
点灯すれば、触覚の先端(ランプの発光部)からやわらかな光が広がり、まるで本物の深海に潜り込んだような幻想的な雰囲気が生まれます。
インテリアの「主役」として、あるいは「話のきっかけ」として、アビスランプは置いた空間で個性を放ちます。
2. デザインの背景:深海の発光生物からの着想
チョウチンアンコウは、太陽の光が届かない深海で生き抜くために、自らの体から光を生み出す生き物です。
その額から伸びる発光器官は、暗闇の中で獲物をおびき寄せるための道具。美しくも、したたかな生存の知恵です。
デザイナーのダイ・スガサワは、自然界の有機的なかたちをインテリアに取り込むことを一貫したテーマとしています。
暗闇の中で自ら光を生み出す生き物の姿は、「照明とは何か」というシンプルな問いへの、鮮やかな答えといえるでしょう。
日本で生まれ、パリを拠点とするスガサワにとって、自然の造形をデザインとして結実させることは、文化の垣根を超えて通じる普遍的なデザイン言語の探求でもあります。
「アビス(Abyss)」とは英語で「深淵」を意味します。その名の通り、置くだけで空間に深海の静けさと神秘が宿ります。
3. 素材と仕様:リサイクル可能なポリエチレンと一体型LED
アビスランプは、軽量で耐久性の高いリサイクル可能なポリエチレンを素材に、ロトモールド(回転成形)で製造されています。
継ぎ目のない一体成形によって、魚の丸みを帯びたフォルムが忠実に再現されています。
・仕様
・サイズ:H35 × W18.5 × D39.5 cm
・重量:約1.2 kg
・素材:リサイクル可能なポリエチレン
・光源:一体型LED(交換不可)
・ケーブル長:200 cm
・カラー:アイボリー、ブラック、ボルドー、ダヴ グレー
・製造:イタリア製
LEDは本体に組み込まれており、長寿命でエネルギー効率に優れています。
光は柔らかく拡散し、手元を照らす雰囲気照明として、快適な明るさを空間に添えます。
4. スタイリングと置き場所の提案
アビスランプは「どこに置いても主役になれる」照明です。
寝室のベッドサイドに
夜に点灯すると、やわらかな光が部屋全体を落ち着かせます。
ブラックやボルドーのカラーは、寝室のシックな雰囲気と相性が良好です。
チョウチンアンコウの存在感は、消灯前の特別な時間をより豊かにしてくれます。
棚や飾り台のオブジェとして
日中は点灯せずとも、そのシルエットだけで彫刻として成立します。
本棚の一角や、リビングの飾り棚に置くと、インテリアの話題の中心になります。
アイボリーやダヴ グレーは、木材やセラミックとの組み合わせで温かみある空間をつくります。
玄関・エントランスの演出に
来客が最初に目にする場所にアビスランプを置くと、家全体のトーンを印象的に告げます。
暗めの玄関に灯すと、深海のような神秘的な光が漂い、訪れる人の記憶に残るでしょう。
ホテルや商業施設のインテリアに
パブリックスペースのカウンターや棚に置くと、訪れた人の目を引き止めるアイコニックなオブジェとして機能します。
まとめ
キーブーのアビスランプは、ダイ・スガサワがチョウチンアンコウをモチーフにデザインした、リサイクル可能なポリエチレン製の卓上照明です。
H35 × W18.5 × D39.5 cm、重量約1.2 kg、一体型LED搭載、ケーブル長200 cm、イタリア製。
アイボリー・ブラック・ボルドー・ダヴ グレーなど複数のカラーで展開しています。
深海への想像力を日常の光として届けるこのランプは、照明としての機能を超えて、部屋に彫刻的な存在感をもたらします。
デザイナープロフィール
ダイ・スガサワ|Da? Sugasawa
1977年、日本生まれ。パリを拠点に活動するプロダクト・インテリアデザイナー。
フランスのデザイナー、クリストフ・ピエのスタジオでキャリアをスタートさせた後、2010年にパリで自身のデザイン・建築スタジオを設立。
その後、フィリップ・スタルクとのフリーランス協働を続け、カルテルやドリアデ向けの製品共同制作にも携わっています。
ロッシュ ボボワ、ウォルター ノル、キーブーなど、世界的な家具・インテリアブランドとのコラボレーションを多数手がけており、香水ボトルからバスルームグッズ、ファッションアクセサリー、ハイテク製品まで幅広い領域で制作実績を持ちます。
彼のデザイン哲学の核心は、自然の有機的なかたちを日常の暮らしに持ち込むことにあります。
日本で生まれフランスで活動するスガサワの作品には、静けさや余白を重んじる感性と、ヨーロッパのデザイン文化が交差した独自の言語が宿っています。
キーブーでは、アビスランプのほかにも複数の照明・インテリア作品を手がけています。