アッキレ・カスティリオーニ|Achille Castiglioni
1918年、ミラノ生まれ。20世紀を代表するイタリアの建築家・プロダクトデザイナーです。ミラノ工科大学で建築を学び、1944年に卒業後、兄リヴィオ、ピエル・ジャコモとともにスタジオを設立。建築、家具、照明、展示空間など、ジャンルを横断する創造的な活動を展開してきました。
1962年にフロス社のデザイン部門の責任者となり、「アルコ」「トイオ」「タラクサクム」などをはじめ多くの秀作を発表しました。既製品や工業製品を新たな文脈で再構築する「レディメイド」の思想を軸に、機能性とユーモアを融合した作品を数多く生み出しました。
1956年にはADI(イタリア・インダストリアル・デザイン協会)創設に関わり、教育者としてもトリノ工科大学で後進を育成。コンパッソ・ドーロ賞を8回以上受賞し、イタリア工業デザインの発展に大きく貢献しています。
彼の作品はMoMAなど世界の美術館に収蔵され、国際的評価を得ています。2002年に逝去。