1. 街灯からインスピレーションを得た革新
FLOS（フロス）「ARCO（アルコ）」は1965年にNYタイムズで取り上げられたのをきっかけに好評を博し、FLOS社を世界的な照明メーカーへと押し上げました。
発売から半世紀以上を経た現在でも、ハイエンドなインテリア空間の証であり、他の照明では代わりのきかない特別なアイテムです。

街灯のフォルムからインスピレーションを得て誕生したアルコは、天井に孔をあけなくても上部から光を得ることができます 。
二重のセードの外側を回転させると光の方向を変えることができ、また、電源をコンセントから取れ、好きな位置に配置することが可能なペンダントライトとしての機能ももつスタンドです。

2. 計算され尽くした完璧なバランス
ベースから光源のシェードまでの距離は2m20cm。これはダイニングテーブルの中央にシェードが来るように設置した際に、チェアの後ろを人がひとり通れる絶妙なバランスになっています。
シェードは二重構造になっていますので、外側を回転させることで光の方向を変えることができます。

大理石でできたベースに開いている穴。こちらは意匠的な要素のみでなく約65kgと非常に重量があるベースを持ち上げるための工夫でもあります。
棒を通し、棒を左右から持ち上げるようにして運ぶことができるようになっています。
優美な大理石の重さを利用して規格外の大きさの器具を支えるアルコの設計はまさに「アート」です。

3. 時代を超えて愛される理由
今や世界中のアイコン・デザインとなったアルコに敬意をはらい、新しいバージョン「アルコ LED」が登場しました。
オリジナルデザインはそのままに、現代のニーズにあわせ光源部分のみLEDに変更しています。

LEDの非常に均一で高品質な性能は、インテリアスキームを忠実に表現します。
実際演色評価数Ra(Rendering average)は非常に高い数値である93を実現しています。
フロアライトでありながら、ペンダントライトのような機能を持つ革新的な発想。天井の電源位置に縛られず、自由に空間を構成できます。

ミラノのトリエンナーレ・デザイン・ミュージアムとニューヨークのMoMA(ニューヨーク近代美術館)のパーマネントコレクションに収蔵。