FLOS（フロス）が提案するEmi（エミ）は、フランス人デザイナーのエルワン・ブルレックが手がけた革新的なテーブルランプです。

「EMI」という名は、“emit（放つ）”という語源から生まれ、光が静かに空間へ広がる様を象徴しています。
特許取得済みのまぶしさを抑えるグレア抑制光学ユニットを搭載し、プロ品質の照明を住宅やホテル空間にもたらします。
三角形のシルエットから放たれる上下2方向の光は、上質な視覚的心地よさを実現しながら、現代の暮らしに寄り添う機能性を備えています。

影から生まれる光｜エミの哲学
エミは「影から光」という矛盾した体験を生み出す新しい照明表現です。
点灯していても光源が直接目に入らず、中央のボディから光が現れることで空間を壮大な視覚効果で照らします。
デザイナーのエルワン・ブルレックは「深く暗いマットなボディと、天井と床を効率的に照らす強力でありながら目に見えない光源の組み合わせ」にこだわりました。 照明器具そのものが影のシルエットでありながら、豊かな光を提供するという美しい矛盾。それがエミの本質です。
住宅やホテル、レストランなど、くつろぎを大切にする空間において、まぶしくない心地よい照明は重要な要素です。
エミは技術と詩的な表現を融合させ、現代生活に求められる視覚的な快適さを実現しています。

タイプ別の特徴と使い方
エミには大きく分けて、テーブルランプとフロアランプの2種類があります。
テーブルランプはH1140×W195×D179mm、質量8.4kgというコンパクトなサイズで、様々な水平面にフィットします。
デスク、サイドテーブル、コンソール、どこに置いてもその存在感は空間に彫刻的なアクセントを加えます。

フロアランプは高さ1700mmで床に置くタイプ。テーブルランプよりも大きく、リビングの主照明として活躍します。
細い支柱でベースにつながり、浮遊しているかのような軽やかさが特徴です。どちらも同じ三角形のデザイン言語を共有していますが、用途に応じて選べる点が魅力です。

テーブルランプは組み込み式LED43.5W（アッパーライト31W、ダウンライト12.5W）、フロアランプはLED49.5W（アッパーライト37W、ダウンライト12.5W）を搭載し、色温度2700Kの温かみのあるパワフルな光を放ちます。上下2方向への照明により、現代生活に高度に適応した使い方が可能です。

ロッドの上部をつまむとアッパーライト、下部をつまむとダウンライトを独立して調光できる直感的なタッチ調光機能を搭載しています。
1回つまむと点灯・消灯、つまんだままにすると1?100%の無段階調光が可能です。

リビングでは読書時にダウンライトで手元を優しく照らし、アッパーライトで天井に間接光を当てることで空間全体に奥行きを生みます。
ダイニングテーブルの端に配置すれば、食事の後のくつろぎタイムに柔らかな間接照明として機能します。
書斎のデスクに置けば、作業に集中できる快適な光環境を作り出せます。
寝室では就寝前にダウンライトだけを低い明るさで使用し、リラックスした雰囲気を演出できます。ソファ横のサイドテーブルや、玄関のコンソールテーブルにも最適です。

フロアタイプはリビングルームのコーナーやソファサイドで、お部屋全体の雰囲気造りに最適です。
強い光を天井にバウンスさせて、明るく落ち着いた雰囲気にも、ホームシアターなどに適した明るさにもコントロールできます。

空間を彩る色とスタイリング
カラーはディープグリーン、ディープブルー、ディープレッド、オフホワイト、そして受注生産のオールオフホワイトから選べます。
エルワン・ブルレックが特別に選んだこのカラー展開は、建築的で彫刻的な存在感を与え、空間全体の雰囲気を決定づける力を持っています。

ディープグリーンはナチュラルな木材家具やグレーの壁と組み合わせて、落ち着いた北欧スタイルに。
ディープブルーはコンクリート打ちっぱなしやスチール素材と合わせて都会的な空間に洗練を加えます。オフホワイトは白を基調とした空間で、光と影の対比を最大限に引き出します。

手作業で製造される鋳鉄製ベースの表面に見られる凹凸は、一つ一つが唯一無二の個性を放ちます。
工業製品でありながら、職人の手仕事が感じられる質感が、空間に温かみを添えます。