リヤドロ｜Lladroとは、スペイン東部バレンシア北部の街、アルマセラに本社を置くポーセリンブランドです。
アルマセラ出身のフアン、ホセ、ビヤンテのリヤドロ3兄弟により1950年代に創業されました。
フィギュリン｜陶器人形
創業時のきっかけにもなった花のモチーフは、現在もリヤドロの技術力の高さを示す美しいモチーフとしてあらゆる作品に多用されています。
着想からモデリング、彫刻による原型・絵付、釉薬、焼成などの複数の工程からなる各部門の高度な技術による分業により、時間と手間を惜しまずにつくられています。
モチーフには、神話やおとぎ話の登場人物から、子供や家族、動物など様々です。日本文化を意識した雛人形や五月人形などの人気シリーズや、コミックを題材にしたポップなものまで、世界中のファンやコレクターを魅了し続けています。
アート｜世界で認められた芸術性
人物作品にはどこかメランコリックな雰囲気が漂い、本当に息をしているかのような憂いを帯びた表情が伺えます。
高い造形力と、表現技術・制作技術を誇るリヤドロのクラフトマンですが、それに留まることなく、社外の著名なアーティストを招き、新しいコレクションも継続的に発表しています。これらのコラボレーションにより、豊かでクリエイティブな交流がリヤドロ作品に独自の芸術感を添えました。
ニューヨークに博物館・ギャラリーを開館したり、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館では、リヤドロ作品を集めた展示会を催して話題となり、名実ともにアートとしての世界的な評価も確固たるものになっています。
手作業とスペイン産白色カオリン磁土
リヤドロのポーセリンはスペインのバレンシアにある世界で唯一の工場で、今もハンドメイドで作り出されています。
伝統のモチーフである手びねりで一枚一枚靴られる花びらや、忠実に磁器で再現したレースのモチーフは、繊細で精密なリヤドロが誇る高い技術力を物語ります。
リヤドロの作品はすべて、石英、長石、カオリンの3つの鉱物からなる天然素材のポーセリンからつくられます。この天然素材はスペイン国内で調達されているため、サステイナブルな手段としても注目されています。
