1962年にアキッレ&ピエールジャコモ・カスティリオーニ兄弟が発表した「TACCIA(タッチア)」は、FLOS(フロス)を代表する名作テーブルランプです。
大きなガラスボウルに反射板を組み合わせ、間接的に光を拡散させる構造は、彫刻的な存在感を放ちます。
アルミニウムのベースとガラスシェードの組み合わせが生み出す造形は、半世紀以上経てもなお新鮮で、世界中のデザインミュージアムに収蔵されています。
1. 逆転の発想から生まれた造形
TACCIAは「天井照明を逆さにしたらどうなるか」という発想から誕生しました。
大きなガラスボウルに反射板を組み合わせ、間接的に光を拡散させる構造は、建築的で彫刻的な存在感を放ちます。
2. 機能とデザインの融合
アルミニウム製のベースは古代の円柱を思わせる造形で、実際には放熱を目的とした機能的デザイン。
結果的にクラシックな意匠とモダンな技術が融合し、偶然性から生まれた美がTACCIAの魅力を際立たせています。
3. 時代を超える進化
オリジナルは直径50cmの大型モデルでしたが、2016年には住宅向けに「TACCIA Small」が登場。
さらに最新のLED技術を搭載し、消費電力を抑えつつ高い演色性を実現。半世紀以上経てもなお、世界中の住宅やホテルで愛され続けています。