
軽やかさの中に宿る情熱。 「カーボンバースツール」は、moooi(モーイ)のアイコン「カーボンチェア」の成功によってバリエーションとして誕生しました。
最先端素材カーボンファイバーと、手仕事によるクラフトマンシップが織りなす構造美が強く表現されています。
デザイナー ベルトヤン・ポットの哲学「素材から始めるデザイン」が、詩的かつ力強く体現された一脚です。
カーボンファイバーとは
カーボンファイバーは、炭素原子が繊維状に結びついた非常に軽量で高強度な先端素材であり、航空機や自動車、スポーツ用品など幅広い分野で活用されています。
鉄の約4分の1の軽さでありながら、約10倍の比強度と7倍の比弾性率を持ち、高温や摩耗、腐食にも強いという理想的な特性を備えています。ただし、加工が難しく製造コストも高いため、扱うには高度な技術が求められます。
誕生は素材探求とクラフトマンシップから
ベルトヤン・ポットのデザイン理念を具現化したこのカーボンバースツールは、素材への好奇心、偶然の可能性への信頼、そして構造美への探求が一体となった作品です。
新しい素材に向き合うとき、まずは考えるよりも手を動かし、試作を重ねるなかで思わぬ発見や美しさを見いだしながら形を完成へと導いていきます。
カーボンファイバーは高価なうえ、加工や取り扱いが難しい素材ですが、プロトタイプ制作当初と変わらず、カーボンチェアもバースツールもいまなおすべて手作業で仕上げられています。
先端素材でありながら、その誕生を支えるのは伝統的なクラフトマンシップなのです。
カーボンバースツール、誕生までの道のり
ランダムライト(1999)

グラスファイバーと風船を用いた ベルトヤン・ポットの卒業制作から生まれたこの照明は、moooiの象徴的存在へと成長しました。偶然性と素材の可能性を信じる彼の姿勢が色濃く表れています。
カーボンチェア(2004)

イームズの名作をカーボンファイバーで再構築した挑戦的なプロジェクト「カーボンコピー」から誕生。作品は美術館に収蔵されています。
後にmoooiのマルセル・ワンダースとの協業によってデザインがリファインされ、moooiの革新性を体現するプロダクトとして発売されました。
カーボンバースツール──軽さと構造の再定義

「カーボンバースツール」は、カーボンチェアの成功を受けて誕生したハイスツール。
キッチンやバーカウンターに最適な2サイズ展開(座面高66cm/76cm)で、専用パッドも用意されています。
主な特徴
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驚異的な軽さ:わずか1,700g。片手で楽に持ち運べ、床への負担も最小限。
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視覚的な軽やかさ:網目状の座面と細身のフレームが空間に抜け感を与え、圧迫感を軽減。
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高い安定性:軽量ながら、カーボンファイバーの堅牢性により安定した座り心地を実現。
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構造美の追求:ランダムに見える繊維の配置は、実は力学的に計算されたパターン。偶然性と理論が美しく融合しています。
デザイン哲学に触れる体験

ベルトヤン・ポットの創作は、理論よりも「つくること」への情熱が原動力。マルセル・ワンダースとの協業により、技術と詩的な美しさが高次元で融合したこのスツールは、単なる家具ではなく、思想とクラフトマンシップに触れる体験そのものです。
座るという行為が、デザインへの敬意と共鳴する瞬間へと昇華される── それが、moooiの「カーボンバースツール」です。
軽やかで詩的な構造美を、あなたの空間に。
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カーボンバースツール ロー
サイズ:W45/D45/H83/SH66cm
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