
オランダ発のインテリアブランド moooi(モーイ) は、人の記憶に残る印象的な照明を数多く生み出してきました。
なかでも 「レイモンド」 は、まるで惑星のように光を宿す球体として、住宅空間だけでなくホテルや商業施設でも取り入れられることが多いシリーズです。
ここでは、レイモンドのデザイン的特徴や技術的側面、展開されているバリエーション、そして実際の導入事例についてご紹介します。
<目次>
1.独自性あるフォルムと光の表現
2.給電を兼ねた構造設計
3.“数学者”が生んだ照明
4. “抜け”がもたらす軽やかさ
5.多彩なラインアップで空間にフィット
6.実例紹介:ホテル・式場・レストラン等への導入
1.独自性あるフォルムと光の表現
レイモンドは、ステンレス製の球体フレームと LED 光源のみで構成されており、まさに“光そのものが造形”となっています。
球体の内部外部にLEDを散りばめることで、あらゆる角度から光が溢れ出すような表情を持っています。
改良版の「2」シリーズでは、光源の明るさが従来比で2倍に向上している点も特長です。
2.給電を兼ねた構造設計
一般的な照明器具には電源ケーブルが不可欠ですが、レイモンドには外付けのコードがありません。
その代わり、ステンレス製フレーム自体が電気を通す構造となっており、LEDに対して電流を供給する役割を果たします。
この設計はLEDの微弱電流だからこそ成立するもので、moooiの独自技術があってこそ実現可能な仕様です。
3.“数学者”が生んだ照明
レイモンドを手がけたのは、デザイナーではなく数学者の Raimond Puts(レイモンド・プッツ)。
幾何学的構造や材料の性質に深い関心を寄せて研究を続けた結果、この照明が誕生しました。
レイモンドの径としては 43cm、61cm、89cm、127cmのラインアップがあり、全て「素数」である点も設計上のこだわりとされています。
4. “抜け”がもたらす軽やかさ
レイモンドはフレーム構成のため向こう側がよく見え、同じ大きさの照明と比べて圧迫感が少ないです。
例えば窓際に設置しても照明で外の景色が見えない・・ということもありません。
圧迫感が少ないため、通常の照明よりも低めに設置したり、レイモンドが多灯吊りの実例が多いのもこの抜け感があってこそです。
moooiにはレイモンドの他にもヘラクレウム3やフロックオブライトなど、「抜け」があることで圧迫感を与えない照明があります。
5.多彩なラインアップで空間にフィット
レイモンドは豊富なバリエーションを揃えています。
サスペンションタイプでは、ダイニングに合う 43cmから大空間向けの127cmまで、多様なサイズが選べます。
吹き抜けや階段ホールなど高天井空間では、異なるサイズの組み合わせで壮大な演出が可能です。
さらに、R61・R89モデルにはフロアランプ仕様も用意されており、コンセントがあれば手軽に設置できるという利便性も魅力です。
木枠で球体を支えるユニークなデザインも、空間のアクセントになります。
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レイモンド2 テンセグリティフロアランプR61
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レイモンド2 テンセグリティフロアランプR89
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6.実例:ホテル・式場・レストラン等への導入
レイモンドは国内だけでなく、世界各地のホテル、結婚式場、レストラン等で採用されています。
施設の実例
3種類のレイモンドをダイナミックに多灯吊り。外から見ても内から見ても圧巻の美しさです。
結婚式場の実例
大ホールに大・中・小のレイモンドを並列吊りにして、来場者の目を引くダイナミックな演出を実現。
また、バーカウンターには同じくmoooiの照明「ヘラクレウム」が採用されています。
レストラン
天井の高さを活かしながら、適度な吊り下げ位置で落ち着いたラグジュアリー感を演出。
貸別荘
開放的な窓のある吹き抜け空間に、高さを変えたレイモンドを複数配置。
内外どこから見ても美しい照明空間を形成。
番外編:フロアランプと組み合わせてよりダイナミックに
サスペンション型に加え、フロアタイプも組み合わせて設置され、空間構成の幅を広げています。
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レイモンド2 テンセグリティフロアランプR61
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レイモンド2 テンセグリティフロアランプR89
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レイモンドは、その造形性とテクノロジー、そして設置の自由度によって、唯一無二の空間デザインを可能にします。
印象に残る光の演出を求める方には、ぜひ検討いただきたいアイテムです。
是非この機会に照明レイモンドをご検討ください。