なぜあえて燃やすのか。moooi|モーイ「スモークチェア」の不思議な美しさ
2026年05月11日

モーイの名品が問いかける、美しさの新しいかたち



トーヨーキッチンスタイル オンラインショップ 名作デザイン図鑑 moooi モーイ スモークチェア

名作チェアを燃やした椅子が、なぜ世界の美術館に所蔵されているのでしょうか。
スモークチェアは、機能する家具でありながら、アートとしても評価される唯一の存在です。
その驚きの製法と哲学が、この椅子を特別にしています。

家具という枠を超え、“所有するアート”として世界中のコレクターを魅了し続けるスモークチェア。
moooiを象徴する名作のひとつとして、現在も多くのインテリア空間で存在感を放っています。

■今回ご紹介する商品はこちら



<目次>

1.炎でつくる椅子。その製法のひみつ 2.なぜこの椅子がアートとして語られるのか 3.どんな空間に合う?スタイリング提案 4.「世界に一脚だけ」の特別感 5.moooiが生み出す、“常識を覆すデザイン” まとめ



1.炎でつくる椅子。その製法のひみつ


トーヨーキッチンスタイル オンラインショップ 名作デザイン図鑑 moooi モーイ スモークチェア

スモークチェアは、木製のアームチェアを実際に燃やしてつくる椅子です。
オランダのデザイナー、マーティン・バースが2002年の卒業制作として考案しました。
アンティーク家具にバーナーの炎を当て、炭化した状態のまま固定するという手法です。
その後、燃えた木材をクリアなエポキシ樹脂でコーティングし、座れる家具として蘇らせます。



ポイントは「機能はちゃんと残っている」ことです。
焦げた見た目の迫力とは裏腹に、しっかり座れる実用的なアームチェアです。
ブラックレザー(牛革)の張り地が、炭の質感とあわさって独特の高級感を演出しています。

さらに、一脚ごとに燃え方が異なるため、焦げの入り方や木肌の表情もすべて一点物。
掲載写真と完全に同じ表情のものは存在せず、その個体差そのものがスモークチェアの魅力になっています。

実際に腰掛けると、見た目のシャープさに反して包み込まれるような安定感があり、ラウンジチェアとしても快適な座り心地を楽しめます。


2.なぜこの椅子がアートとして語られるのか



スモークチェアには、「燃やす」という行為に込められた深いメッセージがあります。

マーティン・バースはこう語っています。

「自然界では万物が時の流れとともに姿を変え、その時々で美しさを生み出します。
スモークシリーズはその両方の美しさを新たに吹き込んだ作品です。」

変化していく自然の美しさと、変化を止めようとする人間の欲求。スモークチェアはその二つを一脚に宿した、哲学的なプロダクトです。
その価値は美術界からも認められており、ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)やメトロポリタン美術館(ニューヨーク)などが永久コレクションとして所蔵しています。

moooiが2003年に製品化して以来、プロダクトとアートの両方の世界で存在感を放ち続けています。


3.どんな空間に合う?スタイリング提案


スモークチェアは「主役になれる一脚」です。
コーディネートのポイントをご紹介します。

【1】ニュートラルな空間に、ひとつのアクセントとして

トーヨーキッチンスタイル オンラインショップ 名作デザイン図鑑 moooi モーイ スモークチェア

ホワイトやグレー、クリームの壁・床の空間に一脚置くだけで、アートギャラリーのような雰囲気になります。
余計なものを置かず、椅子を際立たせるのがコツです。

【2】アンティーク&モダンミックスに

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大理石や真鍮のサイドテーブルと組み合わせると、クラシックとコンテンポラリーが交差する上質な空間になります。
ホテルのラウンジのような落ち着いた雰囲気が生まれます。

【3】モーイのスモークシャンデリアと合わせて

トーヨーキッチンスタイル オンラインショップ 名作デザイン図鑑 moooi モーイ スモークチェア

同シリーズのスモークシャンデリアを天井に配すると、統一感のある圧倒的な存在感を演出できます。
ダイニングやサロンに特におすすめです。

スモークシリーズには、ラウンジチェアのほかダイニングチェアも展開されています。
炭化した独特の質感を空間全体で統一することで、まるでギャラリーのようなインテリアを演出できます。

シリーズで揃えることで、単体では味わえない没入感のある空間づくりが可能です。



また、スモークチェアはリビングだけでなく、書斎やベッドルーム、ドレッシングルームのアクセントチェアとして取り入れられることも多いアイテムです。
「家具を置く」というより、「アートを飾る」感覚で選ばれています。


4.「世界に一脚だけ」の特別感


スモークチェアは、一脚ずつ燃え方が異なります。
炭化の濃淡、焦げのパターン、木の欠け方。すべてが一点物です。
同じスモークチェアは、この世に二脚と存在しません。

それは「量産品」とは根本的に異なる体験です。
インテリアに取り入れるというより、自分だけの作品を所有する感覚に近いかもしれません。

家具でありながら、見る人の記憶に残り続ける。
そんな一脚を探しているなら、スモークチェアはその問いに、炎をもって答えてくれます。


5.moooiが生み出す、“常識を覆すデザイン”



スモークチェアのように、moooiには既成概念を覆す発想から生まれた名作が数多く存在します。
照明、ソファ、オブジェなど、インテリアとアートの境界を越えるコレクションは、世界中のデザインファンを魅了し続けています。

「空間の印象を変える一脚を探している」
「アート性のあるインテリアを取り入れたい」
そんな方は、ぜひmoooiの他のコレクションもご覧ください。

moooiコレクション一覧


まとめ


トーヨーキッチンスタイル オンラインショップ 名作デザイン図鑑 moooi モーイ スモークチェア

スモークチェアは、オランダのブランド・moooiとデザイナー・マーティン・バースが生み出した、世界中のコレクターや美術館に愛される名品です。
木製フレームを実際に燃やし、エポキシ樹脂でコーティングして仕上げる独自製法により、一脚ずつ表情が異なる一点物として完成します。
プロダクトとしての機能を備えながら、アートとしての価値も持ち合わせる稀有な存在です。

ニュートラルな空間のアクセントとして、またはアンティーク&モダンミックスのインテリアに。
その存在感は、空間をたった一脚で変えてしまう力を持っています。

炎が刻んだ、あなただけの一脚をぜひ体感してみてください。

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所蔵美術館・博物館



スモークシリーズは以下の美術館・博物館の永久コレクションとして所蔵されています。

・ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン、イギリス)
・グローニンゲン博物館(オランダ)
・モントリオール美術館(カナダ)
・メトロポリタン美術館(ニューヨーク、アメリカ)

デザイナープロフィール



マーティン・バース|Maarten Baas



1978年、ドイツ生まれ、オランダ育ち。
2002年、アイントホーフェン・デザインアカデミー卒業。
卒業制作「スモーク」シリーズがモーイに採用され、2003年のミラノサローネでデビューを果たします。
クレイ、リアルタイムなど独自のシリーズを発表し続け、ルイ・ヴィトン、エルメスなどのブランドともコラボレーションを手がけています。
現在もオランダを拠点に活動中のデザイナーアーティストです。



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