イタリアの名門グフラムが手がける、世界中のデザイン愛好家を魅了するアイコニックなソファ

真っ赤な唇のかたちをしたソファ――それだけで、思わず目を奪われてしまう存在感。
イタリアのデザイン集団スタジオ65と名門家具メーカー、グフラムが1970年に生み出したボッカは、座る家具でありながら、アート作品のような佇まいで空間を彩ります。
半世紀以上愛され続ける理由は、その遊び心と洗練された美しさの絶妙なバランスにあるのです。
<目次>
1.誰もが振り返る、唇のかたちのインパクト
2.イタリアの名門グフラムが誇る職人技
3.ダリのシュルレアリスムから受け継いだ遺伝子
4.家具を超えた、アートコレクションとしての価値
1.誰もが振り返る、唇のかたちのインパクト

部屋に入った瞬間、まず目に飛び込んでくる鮮やかな赤。ふっくらとしたカーブを描く唇のシルエット。
ボッカソファは、見る人すべてを驚かせ、会話のきっかけを生み出す特別な存在です。
イタリア・トリノのデザイン集団スタジオ65が手がけたこのソファは、ミラノのフィットネスセンターの内装プロジェクトから生まれました。
工場で真っ赤な光沢のある仕上げを施されたプロトタイプが、たまたま訪れた有名デザイン誌の編集者の目に留まり、雑誌に掲載されると一躍話題に。
それ以来、ファッション誌、映画、写真作品などに登場し、ポップカルチャーのアイコンとして親しまれてきました。
リビングの主役として、あるいはエントランスでお客様を出迎えるウェルカムアイテムとして。
ボッカがあるだけで、空間の雰囲気がガラリと変わります。
遊び心のあるインテリアがお好きな方や、人と違う個性的な空間づくりを楽しみたい方にぴったりです。
2.イタリアの名門グフラムが誇る職人技

見た目のインパクトだけでなく、実際に座ってみると驚くのがその快適さ。
ボッカの製造を手がけるグフラムは、1952年にトリノ近郊で創業したイタリアの名門家具メーカーです。
グフラムの革新性は、1960年代に新素材ポリウレタンフォームをいち早く採用したことにあります。
従来の木枠に頼らない自由な造形を可能にし、ボッカの複雑な唇のカーブを実現しました。
熟練職人による手作業で一つひとつ丁寧に成形され、伸縮性のある赤いファブリックで覆われた表面は、なめらかな手触りと適度な弾力性を両立させています。
2~4人がゆったりと腰掛けられる全長約210cm、奥行80cmのサイズ感は、リビングのセンターピースとしても、壁際のアクセントとしても使いやすい設計。
アート作品のような存在感がありながら、日常使いできる家具としての機能性も兼ね備えているのが嬉しいポイントです。
グフラムは、ボッカ以外にも巨大な草の葉で構成された座面「プラトーネ」、サボテン型の衣装掛け「カクタス」など、ユニークな名作を次々と生み出してきました。
伝統的なイタリアの職人技術と前衛的なデザインを融合させる、まさにラディカルデザインの製造拠点として、家具の概念を拡張し続けています。
3.ダリのシュルレアリスムから受け継いだ遺伝子

このソファの魅力は、その背景にある芸術的なストーリーにもあります。
着想源となったのは、シュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリが1930年代に創作した「唇のソファ」。
ダリはハリウッド女優メイ・ウエストの唇をモチーフに、実際に座れる芸術作品を制作し、貴族の邸宅を飾りました。
スタジオ65は、このダリの唇ソファに敬意を表しながらも、1960年代のポップアートの感性を注入しました。
クラシカルなシュルレアリスムと、華やかなポップカルチャーが融合した、まさに時代を超えた美しさがここにあります。
当初「マリリン」という愛称で呼ばれていたこのソファは、やがて「ボッカ(イタリア語で口)」という名で世界に知られるようになりました。
「外見が何よりも優先される時代の象徴」――デザイナー自身がそう語るように、ボッカは美への憧れと皮肉を同時に表現しています。
でもそれは決して冷たい批評ではなく、愛情をこめた遊び心。だからこそ、見る人を楽しい気持ちにさせてくれるのです。
4.家具を超えた、アートコレクションとしての価値

「家具を買う」のではなく「アート作品を迎える」――ボッカを選ぶということは、そんな特別な決断です。
なぜなら、このソファは世界の名だたる美術館が「20世紀デザインの傑作」として認め、永久コレクションに加えているからです。
パリのポンピドゥー・センター、ルイ・ヴィトン財団美術館、ロンドンのデザインミュージアム、ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアム、ミラノ・トリエンナーレ――これらの名門ミュージアムと同じ作品を、あなたのリビングに迎えることができるのです。
まさに「住まいをプライベートギャラリーに変える」体験といえるでしょう。
1986年に製作された限定1000個のエディションは、一つひとつに製造番号が刻印されています。
背面のグフラムタグには署名・日付・番号が記され、その真正性を証明。時を経るごとに希少性が増し、コレクターズアイテムとしての価値も高まり続けています。
オークション市場でも高値で取引される実績があり、資産価値としても注目されています。
有名写真家リチャード・アヴェドン、デヴィッド・ラシャペル、ランキンらの作品にも登場し、スーパーモデルたちが座る姿が世界中の雑誌を飾りました。
ファッションブランド「モスキーノ」とのコラボレーションも話題となり、ファッション界からも支持される文化的アイコンです。
ボッカを所有することは、単に個性的な家具を手に入れることではありません。
それは、デザイン史に名を刻んだ名作を日常に取り入れ、イタリアン・ラディカルデザインの哲学を体現すること。
審美眼と文化的教養を示すステートメントであり、次の世代へと受け継ぐ価値ある遺産となるのです。
クラシックレッドをはじめ、ピンクレディ、ダークレディ、50周年記念のボッカドーロなど、複数のバリエーションから選べるのも魅力。
どの色を選んでも、それは単なるインテリアではなく、あなたの空間に文化的深みと物語性をもたらす、特別な存在となるでしょう。
5.まとめ

ボッカソファは、スタジオ65の創造性とグフラムの職人技が融合した、特別なアートピースです。
1970年の誕生以来、世界中のデザイン愛好家を魅了し続ける赤い唇のソファは、遊び心と洗練された美しさを兼ね備えています。
ダリのシュルレアリスムから受け継いだ芸術的遺伝子、イタリアの伝統的な職人技術、世界の美術館が認めた文化的価値、そして投資性――すべてが詰まった一生モノのデザインです。
あなたの空間に、この特別な存在を迎え、デザイン史の一部となってみませんか。
所蔵されている美術館・博物館
・ヴィトラ・デザイン・ミュージアム(ドイツ)
・ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)
・ルイ・ヴィトン財団美術館(フランス・パリ)
・デザインミュージアム(イギリス・ロンドン)
・ミラノ・トリエンナーレ デザイン美術館(イタリア)
・MAXXI国立21世紀美術館(イタリア・ローマ)
・国立近代美術館(日本・愛媛県)
デザイナー・メーカープロフィール
スタジオ65 | Studio 65
イタリア・トリノで1965年に誕生したデザイン集団。建築を学ぶ学生たちが集まり、従来の常識にとらわれない自由で遊び心のある作品を次々と発表しました。代表的なメンバーは、フランコ・アウドリート、ロベルタ・ガロスチ、エンツォ・ベルトーネ、パオロ・モレッロ、パオロ・ロンデッリ。イタリアン・ラディカルデザイン運動の中心的存在として、家具デザインの歴史に大きな足跡を残しました。
グフラム | Gufram
1952年、イタリア・トリノ近郊で創業した家具メーカー。1960年代に新素材ポリウレタンフォームを採用し、ラディカルデザイン運動の製造拠点となりました。ボッカソファのほか、巨大な草の葉で構成された座面「プラトーネ」、サボテン型の「カクタス」など、革新的な作品を生み出し続けています。伝統的なイタリアの職人技術と前衛的なデザインを融合させることで、家具の概念を拡張してきました。